ブライダルフェアは、費用と条件で数軒に絞ってから予約していい。予約はスマホで済みます。当日に契約を決める必要もありません。勧められても、その場では決めず、持ち帰って考えます。
数字は、リクルートの調査、ゼクシィの記事、各地の消費生活センターの注意喚起から引きました。
ブライダルフェアは、調査で7割が行った体験つきの見学会
ブライダルフェアは、結婚式場が開く体験型のイベントです(ゼクシィの解説記事、2025年7月時点)。会場の見学と試食が中心で、模擬挙式や試着、見積もりの相談がつくこともあります。
リクルートの「ゼクシィ結婚トレンド調査2024」では、披露宴やウエディングパーティーを実施した人の71.2%が、検討中にフェアへ出かけていました。出かけた人が回ったフェアは、平均2.6軒です。全国の数字は、地域ごとの婚姻件数に合わせて重みづけした推計値です。対象は『ゼクシィ』の読者とネット会員なので、結婚した人全体の数字ではありません。
訪れたフェアの内容(複数回答)は、会場見学と試食が9割台でした(90.8%と91.3%)。模擬挙式は24.5%、試着は14.6%です。見たい体験があるなら、予約の前に、そのフェアに入っているかを確かめます。
所要時間は2〜3時間が目安で、相談が長引くと、もっとかかります。多くは無料です。有料のフェアもあり、最も多いのは試食会です(ゼクシィの解説記事)。
予約の前に、行く数軒を絞る
1日に回るのは、基本1軒です。多くても2軒までと、ゼクシィの記事「何件行くべき?」(2025年8月時点)は書いています。いろいろ体験できる総合フェアは、最低でも2〜3時間かかるためです。
同じ記事は、回りすぎると疲れて、会場探しの意欲が薄れることもあると注意し、本命は最後に回すよう勧めています。先に他の会場を見ておけば、比べたうえで、ここが一番と思えるからです。
ただ、リクルートの調査では、実際に式を挙げた会場が最初に訪問した会場だった人が、44.2%いました。4割を超えます。
最初の1軒が式場になる人が多いなら、その1軒を予約する前に、条件で絞っておくほうがいい。編集部はそう考えます。
絞る条件は、招待する人数と予算が先です。日本ブライダル文化振興協会(BIA)も、式場を探す前に、人数とかけられる金額を話し合うよう勧めています。そのうえで、費用の目安、持込ができるか、収容人数、駅から歩けるかを、式場の公式サイトで見ます。どれも、予約の前に調べられる項目です。載っていない項目は、見学のときに聞きます。見る項目は、式場見学で確認することに並べました。
ブライダルフェアの予約は、スマホで済む
リクルートの調査では、フェアに行った人の予約方法(複数回答)は、スマホのウェブサイトが50.9%、スマホのアプリが34.2%、結婚式場紹介所を通した予約が12.9%、パソコンのウェブサイトが10.4%、電話が7.2%でした。予約せずに参加した人は、0.5%です。開催日は、式場の公式サイトや結婚情報サイトで調べ、ウェブか電話で申し込みます(ゼクシィの記事「予約なしでも参加できる?」、2025年8月時点)。
予約なしで行けるかは、会場しだいです。同じ記事は、会場の状況が合えば参加できることが多いとしています。ただ、予約した人が優先されるため、別の日時を案内されたり、待たされたり、簡単な案内で終わったりすることがあります。BIAも、当日の利用状況によっては希望の会場を見学できない場合があると注意しています。
予約の時期は、ゼクシィの記事によると、2週間前が目安です。同じ記事で、ゼクシィ相談カウンターのスタッフは、予約が集まるフェアは1週間前に埋まっていることがあると話しています。前日ならネットで取れる会場もありますが、当日はネット予約が締め切られていることが多く、会場に直接電話するのが早いそうです。
予約が入ると、会場側は、検討中の人数に合う披露宴会場と、見たい挙式会場を、どの時間帯なら見学できるか先に確認します(同じ記事)。人数と見たい会場は、予約のときに伝えます。予約ページで見るのは、次の4点です。
- 所要時間と内容。見たい体験が入っているか
- 試食が無料か、有料か
- 特典の条件。当日の契約が条件になっていないか
- 変更とキャンセルの連絡方法
ゼクシィのブライダルフェア予約のページは、特典の例に、当日に契約した場合の割引や宿泊券を挙げています。編集部は、特典のために当日に決めることになるなら、特典は見送ってよいと考えます。
リクルートの調査では、予約したのに行かなかったフェアがある人が、予約した人の約2割いました。行けなくなったら、無断で休まず、ネットか電話で連絡します(ゼクシィのブライダルフェア予約のページ)。
当日は、見学、試食、相談の順に進む
ゼクシィの解説記事が示す当日の流れは、会場に着いて、担当者の聞き取り、館内の見学、展示アイテムの見学、試食、試着と進み、最後が相談会です。相談会で予算や時期、やりたいことを伝えると、見積もりが出ます。
行く前に、ふたりで決めておくことは二つです。今日は契約しないこと、そして人数と予算です。人数と予算が決まっていると、相談会の話が早く進みます。聞きたいことは、メモに書き出しておきます(BIA)。資料をもらうことが多いので、A4が入るバッグが向いています(ゼクシィの解説記事)。
見積もりは、人数、日程、料理のランクをそろえて出してもらい、その日のうちに受け取って持ち帰ります。聞くことの続きは、式場見学で確認することと、見積もりが増える理由にあります。
契約を勧められたときの断り方
見学の終わりに、契約や日程の仮押さえを勧められることがあります。東京都、滋賀県、富山県、福岡市は、急がされても、その場で契約しないよう助言しています。サインも支払いも、見積書を持ち帰って考えてからにします。
東京都消費生活総合センターの2014年の注意喚起に、ブライダルフェアでの相談が載っています。長時間の勧誘のあと、「今日中に申し込めば割引価格になる」と言われ、よい日取りはすぐ取れなくなると急がされました。日程を押さえるつもりで申込金20万円を払いました。翌日に取り消しを伝えたところ、申込金はキャンセル料の一部に充てるので返金できないと言われた、という相談です。滋賀県(2021年更新)と富山県(2016年)にも、フェアで今日の申し込みなら割引と言われた相談があり、福岡市(2026年5月掲載)も、その場での契約は避けるよう助言しています。
どの会場でも起きることではありません。ただ、同じ注意が2014年から2026年の資料に出ています。
結婚式場との契約には、原則としてクーリング・オフ(一定の期間なら無条件で解約できる制度)が使えません(BIA)。サインや支払いの前に、契約が成立する時期と、キャンセル料がいつから、いくらかかるかを、契約書で確かめ、担当者にも直接聞きます(富山県)。申込金は、内金や予約金とも呼ばれます。払う前に、キャンセルしたら返ってくるかを聞きます(滋賀県)。
返事は短くてかまいません。
- 「今日は決めません。見積書をいただいて、家族と相談します」
- 「他の会場も見てから、こちらから連絡します」
- 「日程の仮押さえは、契約にあたりますか。お金はかかりますか」
これで十分です。理由を足すと、その理由に反論されることがあります。押されたら、同じ一文を繰り返します。
当日の契約を条件に、特典を示されることがあります。ゼクシィの「何件行くべき?」の記事も、特典に惑わされてじっくり検討しないまま決め、後悔する人がいるとして、冷静に判断するよう促しています。
見学のあとも、会場から連絡が続くことがあります。「何件行くべき?」の記事は、見学後に熱心な営業を受けることがあり、断るのが苦手な人はストレスを感じる場合もあると書いています。押しに弱い人は、契約の可能性が高い会場に絞って見学するとよい、という助言です。他の会場に決めたときは、メールか電話で一度伝えれば足ります。理由は一言でかまいません。
契約や解約で困ったときは、消費者ホットライン188に電話すると、お近くの消費生活センターなどの窓口を案内してもらえます(消費者庁)。
次の予約は、数字で絞ってから
回ったあとは、見積書を同じ項目で並べて比べます。次のフェアを予約するときも、費用の目安、持込、収容人数、駅からの距離で先に絞っておけば、行く数が増えすぎません。ウェディングの丘では、式場ごとの数字を、公式サイトを確認した日つきで載せています。費用の目安は最終の金額ではありません。見積もりは会場で出してもらってください。
この記事の出典は、2026年10月12日に確認しました。
よくある質問
ブライダルフェアは予約なしで行けますか?
会場しだいです。ゼクシィの記事(2025年8月時点)は、会場の状況が合えば参加できることが多いとする一方、予約した人が優先されるため、別の日時を案内されたり、待たされたり、簡単な案内で終わったりすることがあると書いています。リクルートの「ゼクシィ結婚トレンド調査2024」(全国推計値)では、フェアに行った人のうち、予約せずに参加した人は0.5%でした。
ブライダルフェアの予約は、いつまでにすればいいですか?
ゼクシィの記事(2025年8月時点)は、2週間前を目安としています。同じ記事で、ゼクシィ相談カウンターのスタッフは、予約が集まるフェアは1週間前に埋まっていることがあると話しています。前日ならネットで取れる会場もありますが、当日はネット予約が締め切られていることが多く、会場に直接電話するのが早いとのことです。
ブライダルフェアは無料ですか?
多くは無料です。ゼクシィの解説記事(2025年7月時点)は、有料のフェアもあり、最も多いのは試食会だと説明しています。有料かどうか、いくらかは、予約ページで確かめます。
1日に何軒まで回れますか?
基本は1日1軒、多くても2軒までです(ゼクシィの記事、2025年8月時点)。総合フェアの所要時間は最低2〜3時間で、半日かかるフェアもあります。
フェアで契約を勧められたら、断っていいですか?
断ってかまいません。東京都、滋賀県、富山県、福岡市の資料は、急がされても、その場では契約しないよう助言しています。結婚式場との契約には、原則としてクーリング・オフが使えません(日本ブライダル文化振興協会の案内)。困ったときは、消費者ホットライン188に電話すると、お近くの消費生活センターなどの窓口を案内してもらえます。
予約したフェアに行けなくなったら、どうすればいいですか?
無断で休まず、ネットか電話で連絡します(ゼクシィのブライダルフェア予約のページ)。「ゼクシィ結婚トレンド調査2024」(全国推計値)では、予約したのに行かなかったフェアがある人が、予約した人の約2割でした。




