ナイトウェディングは、夕方から夜に始まる結婚式です。費用が昼より高いのか安いのかは、調べた範囲の公開データからは言えません。リクルートブライダル総研の「結婚マーケット調査2025」にも、開始時間帯で分けた総額は載っていないからです。夜の費用は、式場ごとの見積もりで比べます。あわせて見たいのが、お開きの時刻とゲストの帰り道です。開始とお開きの時刻や見積もりの前提は、公式サイトと問い合わせで、見学の前に確かめられます。式場は、その数字と条件で先に絞って大丈夫です。

ナイトウェディングの費用は、見積もりの項目で比べる

結婚マーケット調査2025(2026年1月公表)では、挙式と披露宴・パーティーをともに行った人の総額が、平均298.6万円でした(集計306人・補正後)。全体の水準を知る数字で、夜の相場には使えません。調査の対象が前年までと違うため、過去の平均額とは比べられません。概要報告書と詳細報告書を確認しましたが、開始時間帯別の集計は見当たりませんでした。ほかの調査にも、時間帯で分けた総額は見つけられていません。

式場の料金は、人数や挙式の月、プランで変わります。開始時刻が料金に響くかどうかは、式場ごとの料金表で確かめるしかありません。公式サイトから集めた式場の費用は、結婚式の費用相場にあります。

比べるときは、同じ式場で日取り・人数・料理のランクをそろえ、昼の枠と夜の枠の見積もりを見比べます。差がついた項目だけを拾えば、それが夜にかかる分です。夜の枠しかない式場どうしでも、人数と料理のランクは同じにします。見たい項目は、会場使用料、料理と飲み物の範囲、照明や演出(標準に含まれるか、有料か)、お開きが延びたときの料金です。

夏の18時は、まだ明るい

夜の景色や照明の演出が目当てなら、先に日の入りの時刻を見ます。国立天文台の暦では、東京の2026年の日の入りは、6月24〜30日が19時01分、12月1〜13日が16時28分です。東京なら、同じ18時開始でも6月はまだ外が明るく、12月はもう暗くなっています。

都市ごとの日の入りを、6月15日と12月15日で並べます(2026年・6月 → 12月)。

  • 札幌:19:16 → 16:00
  • 東京:18:58 → 16:29
  • 名古屋:19:08 → 16:42
  • 大阪:19:13 → 16:49
  • 福岡:19:30 → 17:12

日が沈んでも、すぐには暗くなりません。国立天文台の解説によると、日本の中緯度では、日の入りから約30分は屋外で作業できる明るさが残ります。ほとんど暗くなるのは約1時間半後で、場所や季節によって1割ほど違います。東京の日の入りに1時間半を足すと、6月は20時半ごろ、12月は18時ごろが目安です。

夏に夜らしい雰囲気を出したいときは、日の入りの時刻を目安に、開始時刻を式場と相談します。日取りが決まったら、その日の日の入りを国立天文台の各地のこよみで調べます。

お開きは何時か、ゲストは帰れるか

披露宴・パーティー・食事会の開催時間は、2時間以上2時間半未満が27.6%で最も多くなっています。1時間半以上3時間未満まで広げると64.4%です(結婚マーケット調査2025調べ。詳細報告書172ページ)。18時に披露宴が始まって2〜2時間半なら、お開きは20時から20時半。そこから会場を出て、駅へ向かいます。

夏と冬では、事情が変わります。仮に、東京の6月に空がほぼ暗くなる20時半から披露宴を始めると、お開きは22時半から23時です。12月なら、17時に始めても外は暗くなり始めていて、お開きは19時から19時半。夜らしさを求めて夏に開始を遅らせるほど、帰り道の確認は重くなります。

終電は、ゲストの最寄り駅と曜日で変わります。遠方から来る人がいる場合は、日取りが決まった時点で、帰りの電車を調べておきたいところです。間に合わない人のために、近くの宿泊の案内や送迎があるかを式場に聞きます。宿泊や送迎を二人が負担するなら、その分も費用の計算に入れます。

平日の夜は、翌日に仕事のあるゲストもいます。招待状にお開きの時刻を書くと、帰りの予定を立ててもらいやすくなります。小さな子ども連れや年配のゲストには、暗い時間の足元も関わります。駐車場から会場までの明るさや段差、バリアフリーの記載も、見ておきたい点です。

ナイトウェディングに対応している式場の探し方

ウェディングの丘では、夕方以降に始まる挙式や披露宴を、ナイトウェディングと呼んでいます。式場やプランの案内には、「ナイト」のほかに「トワイライト」といった言葉を使うところもあります。「トワイライト」とつくプランでも、挙式は昼で、パーティだけが夕方から夜へ続く例があります。呼び名がそろっていないので、探すときは名前より時刻を見ます。

最初に、式場の公式サイトで挙式プランや料金表を開き、夕方以降の開始時刻が書かれているかを見ます。ページ内を「ナイト」「トワイライト」「夕方」で検索すると早く済みます。夕方に開くブライダルフェアがあれば、夕方以降の式を扱っている手がかりです。ただ、フェアの時間と式の時間は別のものなので、聞いて確かめます。

書かれていない場合、可否は不明です。見学の予約や問い合わせで、次のことを聞きます。

  • 夕方以降に始められる曜日と季節、始められる最も遅い時刻
  • お開きの時刻と、最終退館の時刻
  • 夜の枠で料金が変わる項目
  • 人数や日取りの条件

夜の式を考えるなら、見学も夕方以降に入れます。日が落ちたあとの照明や景色は、昼の見学では見えません。夕方の見学ができるかも、予約のときに聞きます。

公式サイトの記載を数えた

公式サイトの数字(2026年10月13日時点)。母数と算出方法は /data。

式場の公式サイトから、夕方以降の挙式・披露宴について書かれているかを抜き出し、式場ごとに記録しています。「ナイト」「夕方」などの言葉や、夕方から夜の開始時刻が結婚式の説明にあれば「できる」とします。できないと明記されていれば「できない」とします。何も書かれていない式場は、母数に入れていません。

「できる」か「できない」かが読み取れた式場は、87件でした。「できない」と書いている式場が少なすぎて、割合にすると高く出すぎます。そのためウェディングの丘では、ナイトウェディングの割合は載せていません。

この件数を、結婚式場全体の対応数として読まないでください。数えているのは、公式サイトに書かれていた式場だけです。書かれていない式場には、先ほどの質問をそのまま送れば確かめられます。

見学の前に、数字で絞る

見学に行くと、その場で契約を勧められることがあります。急がされても、その場ではサインしません。 結婚式場との契約には、原則としてクーリング・オフが使えません(福岡市消費生活センター)。契約の成立時期と、キャンセル料がいつからいくらかかるかを、契約書と担当者の両方で確かめてから決めます(京都府消費生活安全センター)。見学で聞くことは、式場見学で確認することにチェックリストでまとめています。

夜の式で比べるのは、見積もりの項目、開始とお開きの時刻、ゲストの帰り道の3点です。どれも見学の前に、公式サイトの記載と問い合わせ、乗換案内で並べられます。費用の目安、収容人数、最寄り駅からの徒歩、持込料といった条件も同じです。ウェディングの丘では、式場ごとの数字に、公式サイトを確認した日を添えています。県や市から探すなら /venues、集計の母数と算出方法は /data にまとめています。

よくある質問

ナイトウェディングは何時から始まりますか?

ウェディングの丘では、夕方以降に始まる挙式や披露宴をナイトウェディングと呼んでいます。式場の案内には「ナイト」のほかに「トワイライト」といった言葉も出てくるので、呼び名より、挙式の開始時刻とお開きの時刻で比べます。

ナイトウェディングは昼の結婚式より費用が高いですか?

調べた範囲の公開データからは言えません。結婚マーケット調査2025にも、開始時間帯で分けた総額は載っていません。同じ式場で日取り・人数・料理のランクをそろえ、昼の枠と夜の枠の見積もりを見比べて、差がついた項目を見ます。

夏の夜の式は、何時ごろから暗くなりますか?

国立天文台の暦では、東京の日の入りは6月24〜30日が19時01分です。日の入りから約30分は明るさが残り、約1時間半でほとんど暗くなります。東京の6月なら、空がほぼ暗くなるのは20時半ごろが目安です。日取りが決まったら、その日の日の入りを調べて、開始時刻を式場と相談します。

ゲストの帰りが遅くなるのが心配です。何を確かめればいいですか?

披露宴・パーティー・食事会の開催時間は、2時間以上2時間半未満が最も多く27.6%です。18時に披露宴が始まれば、お開きは20時から20時半が目安です。ゲストの最寄り駅の終電を日取りが決まった時点で調べ、間に合わない人のために、近くの宿泊の案内や送迎があるかを式場に聞きます。

ナイトウェディングに対応している式場は、どう探しますか?

式場の公式サイトで、挙式プランや料金表に夕方以降の開始時刻が書かれているかを見ます。書かれていない場合、可否は不明です。始められる最も遅い時刻、お開きと最終退館の時刻、夜の枠で変わる料金の項目を、見学の予約や問い合わせで聞きます。式場の一覧は /venues、集計の算出方法は /data にあります。