式場探しは、挙式の半年前を「会場を決める線」に置いて逆算すると、組み立てやすくなります。リクルートの「ゼクシィ結婚トレンド調査2024」(全国推計値)で、会場を決めた時期がいちばん多かったのが、挙式の6か月前でした。検討にかけた期間は平均1.6か月。余裕を見て2か月とすると、遅めの探し始めは挙式の8か月前です。人気の月や日取りにこだわるなら、1年から1年半前まで早めます。

期間が短いぶん、見学の前に、費用と条件で候補を絞っていい。見学に行く会場を数軒に減らしておけば、限られた期間を、行かないと分からないことの確認に使えます。

会場を決める人がいちばん多いのは、挙式の6か月前

ゼクシィ結婚トレンド調査2024の対象は、2023年4月から2024年3月に結婚式をした『ゼクシィ』読者・ネット会員(沖縄県を除く全国)です。披露宴・ウエディングパーティーを開いた人に、会場の検討を始めた時期と決めた時期を、その何か月前かで聞いています。数字は、報告書の表にある「全国(推計値)」の行です。全国推計値とは、地域ごとの婚姻件数に合わせて重みをつけ直した集計のことです。

  • 検討を始めた時期は、平均9.9か月前。月ごとでは、12か月前が13.6%で最も多い
  • 決めた時期は、平均8.3か月前。月ごとでは、6か月前が15.1%で最も多い
  • 検討にかけた期間は、平均1.6か月。2か月未満が65.6%(1か月未満が35.7%、1〜2か月未満が29.9%)

6か月前かそれより前に決めた人は、表の数字を足すと77.8%。5か月前から1か月前以内に決めた人は、足すと19.9%です。半年前は、探し始める時期ではなく、決める時期です。

挙式と披露宴を同じ日にした人は、両方を開いた人の98.2%です。この記事では、披露宴・ウエディングパーティーの何か月前かを「挙式の何か月前」と書きます。結婚式をした人への調査なので、式場探しをして見送った人は入っていません。このシリーズは2024年版が最後で、後継の「結婚マーケット調査」には、挙式の何か月前かを聞く表が見当たりません。

半年前から戻ると、遅めの探し始めは8か月前

逆算は、挙式の日から半年を数えて、印をつけるところから始めます。そこが会場を決める線です。

決めるまでの期間は、約3分の2の人(65.6%)が2か月未満でした。余裕を見て、2か月と置きます(編集部の置き方です)。半年前に決めるなら、そこからさらに2か月さかのぼった8か月前が、遅めの探し始めの線です。

4か月で結婚式を準備する方法を紹介したゼクシィの記事も、急ぎでない場合の一般的な流れを、近い形で書いています。会場の探し始めは12〜8か月前、8〜6か月前には会場が決まり、4〜3か月前から会場との本格的な打ち合わせが始まります(2026年6月時点の情報)。

10月に挙げるなら、こうなります。

  • 前の年の10月(12か月前):早めの探し始め
  • 2月(8か月前):遅めの探し始め
  • 4月(6か月前):会場を決める線
  • 6〜7月(4〜3か月前):本格的な打ち合わせが始まる

人気の月に挙げたいなら、早めの線を使います。同じ調査で披露宴を開いた月を見ると、11月(14.1%)、10月(11.9%)、5月(11.1%)の順に多くなっています。

会場探しの始め方を紹介したゼクシィの記事で、ゼクシィ相談カウンター(式場探しの相談サービス)のアドバイザーは、1年から1年半前のスタートをすすめています。記事は、早く探すほど、気に入った会場で時期、日取り、時間を選べると説明し、春と秋は予約が早く埋まりやすい、とも書いています。見学で見積もりをもらうと目標の金額が分かり、貯金を早く始められる、という利点も挙げています。

見学の前に、ふたりで決めておくこと

検討の期間が短いので、見学に行く会場は、先に減らしておきます。減らす物差しは、見学の前に決められます。

  • 人数とエリア(おおまかでかまいません)
  • 予算と、親の意向(日柄、招待客、費用の援助)
  • 候補日(第1希望から第3希望くらいまで)
  • 譲れない条件(アクセス、収容人数、料理、雰囲気など)

人数は、最初は60〜80人くらいなど、おおまかでかまわない、と会場探しの記事は説明しています。日本ブライダル文化振興協会(BIA)の結婚式場探しのチェックポイントは、式場を探す前に、親族・友人・会社関係ごとの人数とかけられる金額を話し合うよう勧めています。親の意向の確認も挙げています。

候補日と譲れない条件は、4か月で準備する記事の助言です。候補日を先に用意しておくと、空きの有無で見学する会場が絞れます。譲れない条件を決めておくと、見学先で選びやすくなります。

費用の目安、収容人数、持込、最寄り駅からの距離は、見学の前に、各式場の公式サイトで確かめられます。載っていない項目は、見学で聞きます。見る項目は式場見学で確認することに、予算の目安は結婚式の費用相場にまとめました。

編集部は、この絞り込みを見学の前に済ませていいと考えています。見学でしか分からないのは、部屋の広さ、人の流れ、担当者の説明の分かりやすさです。短い期間は、そこに使うほうがいい。

見学は2〜3軒を、間をあけずに回る

検討中にブライダルフェア(式場が開く見学や相談の催し)へ出かけた人は、71.2%でした。出かけた人が回ったのは平均2.6か所で、1か所だけの人が30.9%です(全国推計値)。

アドバイザーがすすめるのは、大体3軒です。見学の間が2〜3週あくと記憶が薄れるので、軒数と期間は絞ります。1軒だけだと、後悔が残ることがあるそうです。フェアは長いと3時間半から4時間かかり、ほとんどの会場で事前予約が必要なので、見学の日程は早めに決めます。

回る順番は、二通りあります。本命を最初に見ておけば、イメージと違ったときに早く軌道修正できます。本命を後半にすれば、ほかの会場の設備や見積もりを、冷静に比べられます。ふたりの性格に合うほうでかまいません。

半年を切ってからでも、決められる

6か月前より後に会場を決めた人も、約2割(19.9%)います。5か月前が8.1%、4か月前が5.6%、3か月前が4.2%と減っていき、2か月前以降は合わせて2.0%です。

4か月で準備する記事は、フリーウエディングプランナーの話として、4か月あれば結婚式は可能と紹介しています。4か月前に会場探しを始め、2〜4週間で会場を決め、3か月前に打ち合わせを始める流れです。会場のオンライン相談を使えば、自宅で1〜1.5時間ほどで空き日程や料金の説明を聞けるので、すべてのフェアに足を運ぶより効率がいい、とも書いています。

ただし、会場探しの記事でアドバイザーは、探し始めが遅れると、希望どおりに予約できない、時期を延ばす、やりたいことをやりきれない、といった妥協が必要になりがちだと話しています。半年を切っているなら、見学の前の絞り込みが、そのまま時間の節約になります。

決める線は目安。その場でサインしない

検討を始めて1か月未満で決めた人は、35.7%いました。早く決めること自体は、悪くありません。ただ、見学の日に急がされて決めるのは、別の話です。

BIAは、「今日中に契約すると!」「とりあえず押さえるだけ!」のような営業トークに注意するよう呼びかけています。次は、京都府消費生活安全センターが紹介する相談事例です。約5時間の説明で疲れたところに「今日中の契約ならこの金額」と言われ、内金20万円を払って契約した人がいます。翌日にキャンセルを伝えると、内金は返金できないと言われました。センターは、急がされてもその場でサインや申込金の支払いをしないよう勧めています。

契約はいつ成立するのか。キャンセル料は、いつからいくらかかるのか。契約書と担当者の両方で確かめてから決めます。聞くことは式場見学で確認することにまとめています。

逆算の最初の仕事は、会場を数軒に減らすこと

ウェディングの丘は、結婚式場の公式サイトの数字を、取得日をつけて載せています。費用の目安、収容人数、持込、駅からの距離を、見学の前に式場ごとのページで見られます。掲載している費用は目安です。最終の金額は、見学の見積もりで確かめてください。

見学の予約を入れるのは、絞ってから。

この記事の出典は、2026年10月12日に確認しました。

よくある質問

式場探しは、挙式の何か月前から始めればいいですか?

会場を決める線を挙式の6か月前に置くと、遅めの探し始めは8か月前です。ゼクシィ結婚トレンド調査2024(全国推計値)では、会場の検討を始めた時期の平均が9.9か月前、決めた時期の平均が8.3か月前で、検討にかけた期間は平均1.6か月でした。人気の月や、日取りと時間にこだわるなら、ゼクシィ相談カウンターのアドバイザーがすすめる1年から1年半前に動きます。

挙式まで半年を切っています。式場は間に合いますか?

間に合うことはあります。6か月前より後に会場を決めた人は、同じ調査の全国推計値で約2割(5か月前から1か月前以内の合計19.9%)いました。ゼクシィの記事は、フリーウエディングプランナーの話として、4か月あれば結婚式は可能と紹介しています。ただし、探し始めが遅れると希望どおりに予約できないなどの妥協が必要になりがち、とアドバイザーは話しています。候補日を第3希望まで用意し、見学は2〜3軒にまとめます。

式場見学は何軒くらい回りますか?

ブライダルフェアに出かけた人が回ったのは、全国推計値で平均2.6か所でした。1か所だけの人は30.9%です。ゼクシィ相談カウンターのアドバイザーは大体3軒をすすめ、見学の間が2〜3週あくと記憶が薄れるので、軒数と期間を絞るよう話しています。

秋や春など人気の月に挙げたいときは、いつから動けばいいですか?

披露宴・ウエディングパーティーを開いた月は、全国推計値で11月が14.1%、10月が11.9%、5月が11.1%の順に多くなっています(2023年4月〜2024年3月の実施者)。ゼクシィの記事は、春と秋は予約が早く埋まりやすいと書き、アドバイザーは1年から1年半前のスタートをすすめています。早く探すほど、時期、日取り、時間を選べるという説明です。

見学の日に、その場で契約しなくてはいけませんか?

その場で決めなくてかまいません。日本ブライダル文化振興協会(BIA)は「今日中に契約すると!」のような営業トークに注意するよう呼びかけ、京都府消費生活安全センターは、急がされてもその場でサインや申込金の支払いをしないよう勧めています。契約がいつ成立するのか、キャンセル料はいつからいくらかかるのかを、契約書と担当者の両方で確かめてから決めます。